ポルシェ博士と親交のあったアレキサンダー長井氏によって三和自動車と
ポルシェとの出会いが始まります。
当時西ドイツ日本大使館にいたアレキサンダー・長井氏はDr,ポルシェが日本の中で
ポルシェの輸入代理店にふさわしい会社を探すようにお願いされて、三和自動車の窓を叩かれました。
当時三和自動車営業部長だった大原部長が言いました。
「こんな高い車が日本で売れるか!」と、
戦後の傷跡がまだ残っていた日本のマーケットに対する不安と,
ポルシェの名前すらまったく知らない状況の中で高額なスポーツカーを販売するというのは
大変な決断だったと思います。
その時4人の客から依頼を受けポルシェ356のオーダーを出す事が出来ました。
発注車は,
356クーペ 1300 cc
356カブリオレ 1300 cc
356クーペ 1500 cc
356クーペS 1500cc
ところが直ぐに日本政府が”贅沢禁止法”を発令したことで
正規輸入が出来なくなり1958年まで新車は輸入されませんでした。
ここに当時の三和自動車のコマーシャルを紹介いたします。
当時の所在地:東京都目黒区中根町226
※1963年のカーグラフィックに出した物です。
当時の価格
1600 Coupe | ¥2,350,000 |
1600S Coupe | ¥2,500,000 |
1600 Cabriolet | ¥2,550,000 |
1600S Cabriolet | ¥2,700,000 |
1600 S90 Coupe | ¥2,750,000 |
1600 S90 Cabriolet | ¥2,950,000 |